方針として。

2023年6月6日

私たちの使命の三つ目

私たちアズは、介護が必要となっても自宅で自分らしく暮らし続けられる支援を開発・実施し、暮らしやすいまちづくりに貢献します。

私たちアズは、在宅介護生活を支援してくださる皆さんと手を取り合い、相互に信頼し支えあえるチーム作りをいたします。

私たちアズは、仲間を大切にし、相互の価値を高めることで価値ある支援がご利用者に届くようにいたします。

株式会社AZ abouti ページより

介護職はなぜつらいのか。辛い場面を以下に例示してみます。

1.一般的に「大変」「お給料安い」「排泄援助など汚い仕事」と価値を低く見られている

2.人間関係のストレスが多い。

3.丁寧に指導してもらえない場合や、先輩の指導がぶれることで正しい仕事が身につきにくい。

4.上司が変わるたびに現場の雰囲気が変わる  などなど

5.ハラスメントを我慢しなければならなことを強いられているときもある。

5番目は、ご利用者からのハラスメントと職員間のものと両方です。もちろん、ハラスメントが無い介護職もありますが、離職率に直結する問題でもあります。

私たちは、使命の三つ目に示した「相互の価値を高める」行為を社内で実践瑠津子とで、「介護職がつらい」という環境ではなくしていきます。

行きたくない?来てほしくない?

訪問介護員が「行きたくない」と感じる利用者が、どれくらいの割合で発生しているかを調査した資料は見当たりません。

施設であれば、「ちょっと苦手だな」「ちょっと嫌かも」と思った時には、他の職員に代わってもらう、施設のルールを盾にする、退室するなど対応はできる可能性はあります。

しかし、訪問介護は1対1の支援の上、相手の土俵で行う支援ですから、逃げようがありません。

弊社ではヘルパーが「行きたくない」と感じるところは、ムリに行ってもらわないようにシフトを作成します。

もちろんご利用者が「あの人苦手」とおっしゃった場合も同様にできる限りの対応をいたします。

もし、会社が営利を優先し、ストレスフルな環境にヘルパーを派遣して我慢を強いるようなことではいけないと考えています。

ハラスメントが発生した場合

本当にハラスメントが行われる支援環境への派遣は、ご相談の上お断りすることがあります。

そうしないと「ヘルパーが辞める(貴重な社会資源の減少)」「ヘルパーはこれくらいOKと思われる(社会的価値の低下)」の二つは必ず起きる恐れがあります。

辞めたヘルパーはその過酷な経験から「ヘルパー業はやばい」などとイメージを伝え続けるかもしれません。それも介護職の社会的価値の低下をもたらします。

もし鉄人ヘルパーが事業所に数人いたとしても、それは意味のないことです。ハラスメントは元々ヘルパーが我慢すべきことではなくて、それを我慢できた人が評価されることも間違っているのですから。鉄人ヘルパーから「私だって我慢している。あなたも我慢できるでしょ」なんて次のハラスメントです。

弊社はそういった連鎖を防止するために、ハラスメント的ケースはお断りする場合があります。

暴力やセクハラはその人らしさなのか

「昔から攻撃的」「こういうしゃべり」ということで、気に入らなければ杖で叩く、暴言を吐くなどを「その人らしさ」ととらえる考えかあもあるようです。

有名な介護現場の方のフェイスブックで見た記事では、職員はあざだらけ。でも「そのひとらしさ」だからと頑張っていらっしゃいました。

それはそれですが、弊社は、病気でも、習慣でも、人の関りにおいて他人に対してハラスメント行為を行っていいはずはないという考え方です。

病気だからゆるされるという考えも否定的です。

ある通所サービスで、入浴中に身体的特徴を認知症の方に指摘されとても傷ついた様子のご利用者に気づいた介護職員が「あの人認知症だからあんなこと言っちゃったの。ごめんね」と。

それを言われた被害者が「認知症だからと言って何でも言っていいわけじゃない」と話していたのを思い出します。